職人の基準 儲かるメーカー改善の急所101項(その46)
4、作業改善の基本
◆ 職人の基準
私は「職人」という言葉が好きです。職人さんは一つの困難なことにコツコツと研鑽を重ね、誰にも真似できない卓越した技術・技能を身に付けている人ですから、当然のことながらとても憧れています。
いわゆる「職人技(わざ)」で製品の技術的な優位性を引き出したり、あるいは誰をも唸(うな)らせたりする仕事ができる人であって、企業が大切にするべき本物の人材のことをいっています。このような人は企業にとってはまさに「人財!」といえるでしょう。このような高い技術・技能を持った人をたくさん育てていけば会社は更に発展すること間違いなしです。
しかし一方でこの職人という言葉には注意も必要です。それほど難しい仕事ではないにもかかわらず、その工場ではたまたまその人しかその仕事をできないので、その人のことを職人だと本人も周囲の人も勘違いしてしまっていることもあるのです
その人は自分の仕事をきちんと体系化していないので、自分の仕事を動作レベルでしか表現できません。そのため説明がとても分かりにくいのです。しかしその分かりにくいという欠点を「彼は職人だから...」などという言い方で周囲も許してしまっていたりします。その上、自分の仕事を抱え込んで外から見えなくすることで現在の地位を守ろうとしたりします。そういうことですから人を育てる努力もしてくれません、というか育てられないのです。
とんでもないことですが、このような「人罪」を職人だと勘違いしている工場は残念ながら少なくないのです。本物の「人財!」は人を育てられ、社内だけでなく社外からも評価される技術・技能を持っているのです。
アフターコロナにすることの一つとして、全員の仕事のレベルアップにチャレンジしませんか。“本物の人財”育成プロジェクト!です。
今回の言葉
*******************
ニセ者の職人がのさばっていないか。
*******************
「儲かるメーカー改善の急所<101項> 」
日本経営合理化協会出版局 柿内 幸夫
続きを読むには・・・
この連載の他の記事
現在記事
「生産マネジメント総合」の他のキーワード解説記事
もっと見る魅力品質の向上 儲かるメーカー改善の急所101項(その84)
7、これからのモノづくり経営 ◆ 日本が目指すモノづくり 日本の製品が世界を席巻していた時には「Made in Japan」はと...
7、これからのモノづくり経営 ◆ 日本が目指すモノづくり 日本の製品が世界を席巻していた時には「Made in Japan」はと...
明日の仕事は今日の改善、それを今日やる 人材育成・組織・マネジメント(その3)
【人材育成・組織・マネジメントの考察 連載目次】 1. 間接部門のプロセス改善とは 2. 現場は全てを物語る 3. 明日の仕...
【人材育成・組織・マネジメントの考察 連載目次】 1. 間接部門のプロセス改善とは 2. 現場は全てを物語る 3. 明日の仕...
標準化とは 儲かるメーカー改善の急所101項(その48)
4、作業改善の基本 ◆ 標準化とは 標準化を、作業手順やマニュアルを作ることと考えている工場を時々見掛けます。 しかし真の標準化とは「誰もが...
4、作業改善の基本 ◆ 標準化とは 標準化を、作業手順やマニュアルを作ることと考えている工場を時々見掛けます。 しかし真の標準化とは「誰もが...
「生産マネジメント総合」の活用事例
もっと見る生産管理ソフトの選択とは
今回は、次の事例から、自社の生産システムにあった生産管理ソフトの選択をどうすべきかを解説します。 1. 想定事例 電気...
今回は、次の事例から、自社の生産システムにあった生産管理ソフトの選択をどうすべきかを解説します。 1. 想定事例 電気...
金型メーカー特有の多能工化のメリットとは 伸びる金型メーカーの秘訣 (その43)
今回、取り上げる金型部品加工メーカーはT鉄工株式会社です。同社は自動車部品で使用されるダイカスト金型の部品加工を主力事業としている。主な...
今回、取り上げる金型部品加工メーカーはT鉄工株式会社です。同社は自動車部品で使用されるダイカスト金型の部品加工を主力事業としている。主な...
赴任者のために 中国工場管理の基本事例(その7)
1、赴任者のための現地・中国人社員のマネジメント(その5) 前回の赴任者のための現地・中国人社員のマネジメント(その4)に続いて解説します。 ◆...
1、赴任者のための現地・中国人社員のマネジメント(その5) 前回の赴任者のための現地・中国人社員のマネジメント(その4)に続いて解説します。 ◆...





