改善の優先順位 儲かるメーカー改善の急所101項(その22)
2.モノづくり〈現場改善の基本〉
◆ 改善の優先順位
以前に「安全第一」を掲げている工場で、安全帯を装着しないで高所作業をしている作業者が居たり、ヘルメット着用職場であるにもかかわらず、事務所の女性はヘルメットをかぶらないで現場に行っている、といった状況を見たことがあります。
また先日は「品質月間」と書かれた大きな看板のある工場の前を通りました。工場の中が見えるのでちょっと覗いてみると、ちょうど出荷のタイミングであったようで、数人の人がトラックに梱包済みの箱を積み込んでいるところでした。
外から見ると「品質月間」という文字と作業が並んで見えるので興味を持ち、ちょっと立ち止まって積み込み作業を見てみました。品質月間だから注意深くゆっくり運ぶかな…と予想していましたが、作業は何とも乱暴で、ちょっと一言注意したくなるようなひどいモノでした。
いかがでしょうか、読者の皆さんにはこのようなご経験はありませんか? 実はほとんどの方が、このようなちょっと危ない光景を見ておられるのではないかと思います。
『安全と品質』は経営の大前提です。安全は事故につながって自分の一生の問題になることがあります。品質は不良が流出して会社経営にかかわる大問題になることがあります。ですから冒頭のようなスローガンが掲げられるのです。しかし普通に無視されてしまっている環境があるのも事実です。
人身事故も起きる一秒前までは安全です。しかし、起きてしまってからでは遅く取り返しがつきません。また、品質が下がれば、どれだけ速く作ってコストダウンに成功しても、不良が増えて返品が増えてしまえば、信用が下がって儲けはなくなります。
安全も品質も犠牲にしないで、両方とも今のレベルを維持、あるいは更に良くした上でリードタイム短縮やコストダウンを行うのですから簡単ではありませんが、ここで逃げてはダメです。この難しいタスクを達成したら、ライバルはそう簡単には追いつけません。頑張りましょう!
今回の言葉
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優先順位は、安全第一、品質第二、リードタイムとコストは三の次。
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「儲かるメーカー改善の急所<101項> 」
日本経営合理化協会出版局 柿内 幸夫
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