改善に終わりなし 物流で会社利益向上のチャンスを見逃すな(その2)
◆ 物流コスト削減と物流改善
改善の優等生といえば製造業です。全従業員に至るまで改善活動が浸透しています。従業員は毎月何かしらの「改善提案」をすることが義務づけられている会社も多いことでしょう。
どこの会社でも多かれ少なかれ物流コストがかかっています。これは金融機関など一見物流に関係のなさそうに思える会社であっても同様です。なぜなら書類発送などは物流コストがかかっていますし、人の移動に関わるコストもある意味物流コストといえるからです。
ということでまずは物流コストに存在するムダを削減することで30%コストを下げましょう。今まで物流コスト改善に取り組んだことにない会社であれば現コストを半減するくらいの目標を立ててちょうどいいような気がします。ここで行っていくことが「改善」です。
「改善に終わりなし。今が最低。」とはよく言ったものです。改善のステップが進めば次のネタが出てくるということです。もちろん、効果の大きさは徐々に小さくなるかもしれません。しかし改善ネタが尽きることだけはないはずです。ネタが尽きたと感じたら他社を見たり、第三者に現場を見てもらうことで打破できますのでぜひこれを覚えておいてください。
さて物流コスト削減ですが、今行っている物流業務の中でいかにもムダと思われるものを抽出するわけですが、その時にとても効果的な視点があります。その効視点とはズバリ「お客様がお金を払っても良いと感じる仕事かどうか」という視点です。これについてさらに効果的な抽出方法は第三者に見てもらうことです。
何も他社の人に見てもらうことが「第三者」ということではありません。自社内の全く関係のない部署の人に見てもらえばいいのです。
人事課の人に出荷業務を見てもらう、経理課の人にピッキング業務を見てもらう、営業部の人に梱包業務を見てもらう、このような機会を設けることが重要です。そしてその人たちの目から見て「こんなことにお金を払いたくないな」と感じられる点があったらそこが改善ポイントの糸口になるはずです。
もし第三者からいろいろな指摘があったとしたらぜひ謙虚な態度で耳を傾けましょう。そこで決して言い訳をしないことです。自分たちのやっていることはとかく正当化したいものですが、第三者の意見はそれにも増して正しい可能性があるものなのです。
次回に続きます。
続きを読むには・・・
この連載の他の記事
現在記事
「サプライチェーンマネジメント」の他のキーワード解説記事
もっと見るギリギリまで作らない、運ばない、仕入れない (その6)
1.JIT( Just In Time )と何が違うのか 前回のその5に続いて解説します。「ギリギリまでつくらない、運ばない、仕入れな...
1.JIT( Just In Time )と何が違うのか 前回のその5に続いて解説します。「ギリギリまでつくらない、運ばない、仕入れな...
調達物流 儲ける輸送改善 (その5)
【儲ける輸送改善とは 連載目次】 1.輸送改善はなぜ『おいしい』のか 2.輸送改善のための工場環境整備とは ...
【儲ける輸送改善とは 連載目次】 1.輸送改善はなぜ『おいしい』のか 2.輸送改善のための工場環境整備とは ...
サプライチェーン時代の歴史認識と戦略
今回は、サプライチェーンマネジメントによる経営へのインパクトについて考察します。 多くの専門家がサプライチェーンを語り、拙著「サプライチ...
今回は、サプライチェーンマネジメントによる経営へのインパクトについて考察します。 多くの専門家がサプライチェーンを語り、拙著「サプライチ...
「サプライチェーンマネジメント」の活用事例
もっと見る日本一の物流を実行するために
1. 物流最先端企業は自動車会社 いろいろな業界の方に聞かれるのですが、最先端の物流って何でしょうか。多くの方がイメージするのは機械化が進んでお...
1. 物流最先端企業は自動車会社 いろいろな業界の方に聞かれるのですが、最先端の物流って何でしょうか。多くの方がイメージするのは機械化が進んでお...
機密保持契約とは:物流契約の考え方(その1)
◆ 文書、データ、口頭情報にも秘密は含まれる 物流に限らず、すべての事業を行う際に重要になってくるのが「契約」です。当たり前のこと...
◆ 文書、データ、口頭情報にも秘密は含まれる 物流に限らず、すべての事業を行う際に重要になってくるのが「契約」です。当たり前のこと...
BCPの基本方針 物流BCPについて考える(その8)
【物流BCPについて考える 連載目次】 1. 事業継続を脅かすリスク ...
【物流BCPについて考える 連載目次】 1. 事業継続を脅かすリスク ...






