このメカニズムは DNA レベルで組み込まれており、狩猟生活を送っていない安全な生活環境となった現代でも、人はネガティブ感情が優先する生きもののままです。さらに、ネガティブ感情には、より強く、より長持ちし、より記憶に残るという性質があります。ネガティブ感情を優先するという、人が持って生まれたこの性質のことを「ネガティビティ・バイアス」といいます。ネガティビティ・バイアスがあるということは、感情に流されるままではネガティブ感情の強い力から逃れることができず、ポジティブ感情を増やすためには努力が必要だということを意味します。自分も含めて人にはネガティビティ・バイアスがあるということを覚えておくだけでもネガティブ感情を抑える効果はありますが、ネガティブ感情が生じたときには、意識してポジティブ感情に切り替える努力をしましょう。