行動につながる「見える化」とは 本当の見える化で効率向上(その1)

投稿日

...

サプライチェーンマネジメント

◆ 物流作業の急所を端的に示す

 物流現場がすっきりしたところで今度は物流活動の各アクションにつながるように「見える化」を進めていきましょう。アクションにつなげることが目的です。したがって物流現場のSQDCに関して会社として何らかのアクションを求められていることを優先的に取り組んでいきましょう。

 先日ある物流倉庫を訪問したところ、天井から大きなボードが吊り下げられており、そのボードに3つほど作業の留意点が書かれていました。こういった「留意点の見える化」はアクションにつながりやすいため効果的だと言えそうです。そこで作業する人たちに端的に何をして欲しいかを一言で示すのです。

 『出荷時は現品とラベルと出荷伝票の3点照合を行うこと』といったようにその工程で必ず守らなければならないことを端的に示してあげるのです。文字をたくさん入れた長文は避けましょう。それは標準作業書の方に任せればよい話なのです。

 またその倉庫では、標準作業書の抜粋版を倉庫内の柱に大きく拡大して貼り付けていました。このケースではやや文章が長いのですが、時々作業者が「あれ、どうするんだっけ?」というような疑問がわいた時には効果的なやり方だと思います。

 また随所に作業のポイントがメモで付けられていました。たとえば小物製品のピッキング棚に新製品を見分けるポイントが手書きで書かれ、貼り付けてあったのです。聞いてみるとこのやり方は物流現場のパートさんたちのアイデアだそうです。自分たちがミスをしないためにわかりやすくポイントだけを掲示しているのです。

 このような「現実的な」やり方で見える化は進めるべきなのです。そのためには現場の人たちの意見を取り入れて進めることがよいと思います。

 次回に続きます。

   続きを読むには・・・


「サプライチェーンマネジメント」の他のキーワード解説記事

もっと見る
フールプルーフを導入しよう 物流品質の向上 (その6)

1.フール・プルーフとは何か  工場で物流品質を最高水準に保つためには「人が間違いを犯しにくいしくみ」や、「品質向上に対する意識づけ」、「物流現場に...

1.フール・プルーフとは何か  工場で物流品質を最高水準に保つためには「人が間違いを犯しにくいしくみ」や、「品質向上に対する意識づけ」、「物流現場に...


サプライチェーンのモデル化

 欠品を生じさせず、しかも在庫を少なくできるように、業務の足腰を鍛えて速度を制御する能力を磨く「熟練」もサプライチェーンの重要な法則です。この時...

 欠品を生じさせず、しかも在庫を少なくできるように、業務の足腰を鍛えて速度を制御する能力を磨く「熟練」もサプライチェーンの重要な法則です。この時...


SCMの一環としての輸送とは 儲ける輸送改善 (その3)

  【儲ける輸送改善とは 連載目次】 1.輸送改善はなぜ『おいしい』のか 2.輸送改善のための工場環境整備とは ...

  【儲ける輸送改善とは 連載目次】 1.輸送改善はなぜ『おいしい』のか 2.輸送改善のための工場環境整備とは ...


「サプライチェーンマネジメント」の活用事例

もっと見る
納期・コスト・マネジメント 物流KPIについて(その3)

   ビジネスを実施していく際には、その状態を正しく示す重要経営指標のKPI( Key performance indicator )が必...

   ビジネスを実施していく際には、その状態を正しく示す重要経営指標のKPI( Key performance indicator )が必...


責任と権限 物流改善技術とともに大切なこと(その3)

◆ 責任と権限をセットで与える  社員みんなが本気になることで物流改善を通して会社を変えていくことができるようになります。そしてもう一つ本気度を上げ...

◆ 責任と権限をセットで与える  社員みんなが本気になることで物流改善を通して会社を変えていくことができるようになります。そしてもう一つ本気度を上げ...


物流効率化の視点とは

  1.物流全体の効率化、カギを握るのは荷主 すべての産業で人材不足が顕在化してきています。産業界での人の取り合いが進むとともに、人件費...

  1.物流全体の効率化、カギを握るのは荷主 すべての産業で人材不足が顕在化してきています。産業界での人の取り合いが進むとともに、人件費...