...
輸送荷姿の改善と物流インフラ:海外物流での留意点(その3)

◆ 輸送荷姿の改善と物流インフラ
海外で物流を企画する際には日本との条件差を十分考慮する必要があります。輸送を考慮すると、距離の違いが最大の差となります。
日本と現地との間の輸送や、第三国間での輸送、現地の内陸輸送など、いずれを取っても長距離輸送になります。そうなると物流コスト面で大きな負担となるとともに、品質についても長距離輸送に適したものにする必要があります。ここで特に手を付けるべきは荷姿です。いかに効率の良いパッケージを作るかが品質とコストを大きく左右するのです。そこで海外物流を検討する際には荷姿技術をよく理解した人をアサインすることが重要になってくるのです。
次に物流インフラの話に触れておきましょう。海外では物流インフラがあまり発達していないところがあります。物流インフラとは港湾や空港、道路や物流倉庫などを指します。
これらのインフラが現時点でどこまで整備されているのか、さらに将来的には新たにどこまで整備される計画があるのか、これらについて調べておく必要があります。もしかしたらこの物流インフラの整備状況によって新工場の建設地が変更になることもあるかもしれません。
人財の採用のしやすさも重要ポイントです。地域によって人の採用は大きく変わってきます。一定の人数を確保できる見通しはあるのか、その地域の人件費のレベルはどうなのか、特に労働集約型の物流にあっては慎重に見定めるべき情報だと思います。
少々細かい話にはなりますが、物流機器の調達についても考えておくとよいかもしれません。例えば容器について。鉄製容器や樹脂製容器を日本ではよく使っていると思います。製品品質を考慮した時に、こういったツールは日本と同じものを使いたくなると思います。
こういった容器類が現地で調達できるのかどうか。そしてその製品特有の専用容器を製作できるメーカーは存在するのかどうか。もしかしたら日本から輸入しなければならないことも出てくるかもしれません。これに意外と手間取ることも予想されます。
このように、海外物流を検討する際には重要なのに意外と盲点になる点があるかもしれません。今日本で行っている物流に関し、現地ではどのような形態が考えられるかじっくりと考えてみる必要がありそうです。
続きを読むには・・・
「サプライチェーンマネジメント」の他のキーワード解説記事
もっと見る最先端のSCMテーマ、S&OP SCM最前線 (その5)
1. S&OPとは 今日の最先端SCMテーマといえば、一番に上げられるのは、S&OP(Sales & Oper...
1. S&OPとは 今日の最先端SCMテーマといえば、一番に上げられるのは、S&OP(Sales & Oper...
ギリギリまで作らない、運ばない、仕入れない (その3)
1.「ギリギリまでつくらない、運ばない、仕入れない」はSCMの行動指針 行動指針の見方・考え方については、その1、その...
1.「ギリギリまでつくらない、運ばない、仕入れない」はSCMの行動指針 行動指針の見方・考え方については、その1、その...
輸送改善はなぜ『おいしい』のか 儲ける輸送改善 (その1)
【儲ける輸送改善とは 連載目次】 1.輸送改善はなぜ『おいしい』のか 2.輸送改善のための工場環境整備とは ...
【儲ける輸送改善とは 連載目次】 1.輸送改善はなぜ『おいしい』のか 2.輸送改善のための工場環境整備とは ...
「サプライチェーンマネジメント」の活用事例
もっと見る親会社のニーズを自ら探る メーカーと物流子会社(その2)
◆ 親会社への貢献とは メーカー子会社は親会社に対する貢献が必要ですので、貢献するための方法を考えていくことが求められます。親会社...
◆ 親会社への貢献とは メーカー子会社は親会社に対する貢献が必要ですので、貢献するための方法を考えていくことが求められます。親会社...
工場内物流の役割と優先順位 荷主のハートに刺さる提案とは (その3)
◆ 工場内物流を受注せよ 工場の中に入り込んで仕事をすることは一種の特権とでも言えるのではないでしょうか。なぜなら工場はその会社に...
◆ 工場内物流を受注せよ 工場の中に入り込んで仕事をすることは一種の特権とでも言えるのではないでしょうか。なぜなら工場はその会社に...
1作業3人の原則とは:物流の改善ポイント(その6)
◆サプライチェーンのための技能向上 今や「一つの仕事しかできない」では広範なメーカー物流には対応できませんので、物流人財育成では多能...
◆サプライチェーンのための技能向上 今や「一つの仕事しかできない」では広範なメーカー物流には対応できませんので、物流人財育成では多能...





