...
標準作業と標準時間 物流労務費改善への取り組み(その3)

◆ 物流作業進捗を確認する
物流現場における作業スピードについて考えていきましょう。大前提となるのはいつも申し上げている通り、作業ペースを作業者に任せてはならないということです。
そのためには必ず標準作業を設定し、その作業に標準時間を付けることです。例えばポリ袋梱包は一袋当たり0.30分、高架ラックへのフォークリフトによるパレット格納は0.38分といったように、一つひとつ標準時間を定めることです。
この標準時間に基づき、その職場の作業人員を算出します。標準時間に処理数量を乗じることで作業時間が求められます。その作業時間を作業者一人当たりの稼働時間で除することで、作業人員が算出できるのです。
ポイントは作業量に応じた作業人員を投入することであり、それより多い人員を作業現場に配置しないことです。
もう一つのポイントは仕事の納期をできるだけ細分化することです。例えば一日を30分単位で区切ることを考えてみましょう。
8時に作業を開始し、最初の納期を8時30分とします。その時点までに「何をいくつ処理するか」を定めるのです。このようにして30分単位に仕事の計画数を決めていきます。そしてその通りにできていることを確認していくのです。
できればこの作業指示と進捗が作業者に分かるようにしたいものです。そのためのツールが時間帯別に作業指示書あるいはラベルを差し立てた差立板です。作業者はこのボードを見ることで、自分の仕事が進んでいるのか遅れているのかが分かるのです。
このような仕事の計画を作っていくことは、物流現場監督者の重要なタスクになります。この重要業務について手を抜いてしまうようでは、監督者失格と言わざるを得ません。
・・・・・・・・・・・・・・
いかがでしょうか。物流現場管理をきっちりと愚直にやっていくことが、物流労務費改善につながることがご理解いただけたのではないでしょうか。労務費改善のためには日々のマネジメントと改善活動が欠かせません。これらの活動をぜひ物流現場に定着させ、適正な労務コストで他社との競争に打ち勝っていただきたいものです。
続きを読むには・・・
この連載の他の記事
現在記事
「サプライチェーンマネジメント」の他のキーワード解説記事
もっと見るサプライチェーンマネジメントにおける自律分散と情報共有のインサイト
組織のマネジメントを「意思決定は自律分散的か中央集権的か」と、「情報の共有化がなされているか否か」との2つの視点によって分類してみましょう。 近代経...
組織のマネジメントを「意思決定は自律分散的か中央集権的か」と、「情報の共有化がなされているか否か」との2つの視点によって分類してみましょう。 近代経...
ギリギリまで作らない、運ばない、仕入れない (その9)
1.平成28年、熊本震災に学ぶ 前回のその8に続いて解説します。「必要な時に、必要なものを、必要なところに」というのはSCMのコンセプ...
1.平成28年、熊本震災に学ぶ 前回のその8に続いて解説します。「必要な時に、必要なものを、必要なところに」というのはSCMのコンセプ...
ギリギリまで作らない、運ばない、仕入れない (その10)
1.通常供給時のチェーンの速さが差別化になります 前回のその9に続いて解説します。高度成長期は在庫を保有して、そこから受注に応じた出荷...
1.通常供給時のチェーンの速さが差別化になります 前回のその9に続いて解説します。高度成長期は在庫を保有して、そこから受注に応じた出荷...
「サプライチェーンマネジメント」の活用事例
もっと見るルールの文書化 物流で会社利益向上のチャンスを見逃すな(その3)
◆ 物流契約と物流標準作業 ちょっと話は逸れますが、駅のホームで電車に乗る際「乗車位置目標」が決められていることにお気づきでしょうか。さらにその「...
◆ 物流契約と物流標準作業 ちょっと話は逸れますが、駅のホームで電車に乗る際「乗車位置目標」が決められていることにお気づきでしょうか。さらにその「...
仕事のやり方を統一するとは
1. 自由度が高い物流作業 多くの会社で仕事のやり方がばらばらだという現象が起きています。これに気づかない経営者もいますし、気づいていても何の違和...
1. 自由度が高い物流作業 多くの会社で仕事のやり方がばらばらだという現象が起きています。これに気づかない経営者もいますし、気づいていても何の違和...
コンプライアンス意識を持とう:ルールの確立と徹底した教育
◆ 社員教育を実施する ルールはそれがあってはじめて、遵守するという行動につながります。 皆さんの会社では社内ルールはきちんと...
◆ 社員教育を実施する ルールはそれがあってはじめて、遵守するという行動につながります。 皆さんの会社では社内ルールはきちんと...




