闇夜に鉄砲を打つ お客様起点のSCM(その2)
◆ 販売予測と在庫量
お客様は商品を購入したらすぐ欲しいと思いますので、お客様の立場からいえばサプライチェーンマネジメントの最優先課題は「リードタイム」にあると考えられます。たとえば通信販売では翌日発送は当たり前、近頃は即日発送も増えてきています。これは買ったらすぐ手元に届いて欲しいというお客様のニーズに沿って出てきた対応だと思います。
一方でそれほど急がないのであれば、2~3日後に届けばよいと考えるお客様もいます。小売店で欠品があれば取り寄せてもらうこともあるでしょう。しかしお客様は「今欲しい」のであって、欠品している商品とは別の商品を買うことになるでしょう。
お客様がこのような考え方を持っていることを考慮すると、供給側は「すぐ提供すること」と「在庫を切らさないこと」を考えなければなりません。
ここで課題になるのが「コスト」です。即日配送となれば配送にかかるコストは増加傾向にあるでしょう。適正在庫を持つためのコストも発生します。これは会社経営に大きなインパクトを与えますので、いかにこの発生コストを抑えるかといった取り組みが必要になります。
物流コストを下げる努力と同時に市場分析を行って「需要のある在庫を持つ」ということが求められます。なぜなら「売れない在庫」を持つことでコストをかけている会社が非常に多いからです。この「売れない在庫」への感性は経験で研ぎ澄ます必要がありそうです。在庫を持つということは容器やスペースの管理業務が必要になります。場合によっては長期在庫となり最終廃棄となる可能性もあるのです。この廃棄ロスがどれほど会社の収益を圧迫するのかは認識を持っておくことが必要です。
営業予測は簡単ではありませんが、過去の売れ筋データや他社の販売動向など、ありとあらゆるデータを駆使して売れ筋商品とその販売数、在庫量を予測していくのが営業のプロではないでしょうか。こうした販売予測がしっかりできていないと闇夜に鉄砲を打つようなものです。いつまでたっても売れない在庫を保有することになってしまうのです。
次回に続きます。
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