統計手法の中の『層別』とは

更新日

投稿日

&nb...
 
 今回は、統計手法の中の層別という分析手法について、解説します。
 
 層別の基本的意味について整理してみますと、一般の方でもすぐわかる例を挙げれば、図書館の図書分類表などが典型的なものになると思います。
 

< 層別とは >

 
 一言でいうと、価値あるデータを発見する手法の一つです。問題点や課題をより具体化するために、多くのものを、ある特徴によって、いくつかのグループに分類します。
 

< 層別の目的 >

 
 品質の問題となる原因や影響度などを把握するために行います。具体的には、層別前の品質のバラツキと、層別後の各グループの品質のバラツキを比較します。
 
 SQC
 

< 使い方 >

 
 例えば、市場で品質問題が発生し、その対策を実施するために原因分析を行うため、工場では次のように層別(分類)しています。
 
 (1) 原料・材料で分類
  メーカー別、ロット別、産地別、サイズ別、納入業者別など
 
 (2) 機械装置で分類
  加工方法別、号機別、工程別、新旧機械別、治工具別など
 
 (3) 作業員で分類
  経験別、年齢別、男女別、班別、シフト別など
 
 (4) 作業方法で分類
  温度、圧力、作業条件、作業方法別など
 
 (5) 時間で分類
  時間帯別、日別、週別、月別、曜日別、季節別など
 

【 その他の視点での事例 】

 
 品質問題だけでなく、いろいろな仕事などに応用できるように、このサイトの開発プロセスツールの視点で2つ紹介しておきます。
 

A: KJ法での活用

 
 ブレーンストーミング等でカード化された多くの意見・アイディアをグループ化し、論理的に整序して問題解決の道筋を明らかにしていくための手法がKJ法です。第2ステップで、関連性のあるカードを重ねて、それぞれのグループの内容を簡潔に表す見出し=「表札」をつける作業のことが層別に相当します。
 
  SQC
 

B: ロジカルシンキングのMECEでの活用

 
 ロジカルシンキングの手法として、MECE(Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive)という考え方があります。漏れなくダブりなくどう分類するかのやり方です。これも層別に相当すると思います。例えば、技術業務の場合、次のような切り口がよく使われます。プロジェクトマネジメントのリスク分析などを行う場合に非常に有効です。
 
  •  ヒト、モノ、カネ、情報、ノウハウ
  •  WHO(市場/顧客)、WHAT(機能/ニーズ)、HOW(技術/独自能力)
  •  Man(生産主体)、Material(生産対象)、Machine(生産手段)、Method(方法)
  •  設計、調達、作業
  •  導入期、成長期、成熟期、衰退期
  •  顧客、競合、自社
  •  現状、問題点、改善策
  •  財務的視点、顧客の視点、社内プロセスの視点、人材育成の視点
 

   続きを読むには・・・


「SQC一般」の他のキーワード解説記事

もっと見る
調和平均と重みつき平均 平均のいろいろ(その2)

◆関連解説『SQCとは』


DPMO(Defects Per Million Opportunity) 工程能力の理解 (その3)

  【工程能力の理解 連載目次】  工程能力とは  工程能力指数-Cp/Cpk  ...

  【工程能力の理解 連載目次】  工程能力とは  工程能力指数-Cp/Cpk  ...


工程能力指数-Cp/Cpk 工程能力の理解 (その2)

  【工程能力の理解 連載目次】  工程能力とは  工程能力指数-Cp/Cpk  ...

  【工程能力の理解 連載目次】  工程能力とは  工程能力指数-Cp/Cpk  ...


「SQC一般」の活用事例

もっと見る
DPMOとは何か

 DPMOとはDefects Per Million Opportunityのイニシャルを取ったものです。DPMOを百万個当りの欠陥数(製品百万個当りの不...

 DPMOとはDefects Per Million Opportunityのイニシャルを取ったものです。DPMOを百万個当りの欠陥数(製品百万個当りの不...


信頼できる結果を得るために統計的手法の活用を

昔の事になりますが、配属された職場の先輩の下である実験を手伝いました。先輩は図1のような計画をたてました。2つの量的因子A、Bの効果を確認する実験でした。...

昔の事になりますが、配属された職場の先輩の下である実験を手伝いました。先輩は図1のような計画をたてました。2つの量的因子A、Bの効果を確認する実験でした。...


ビックデータ時代と米国大統領戦

 ビックデータ時代を考える事例として、今回の第45代米国大統領選挙を見てみます。第45代の米国大統領に、ドナルド・トランプ氏が決まりましたが、トランプ氏当...

 ビックデータ時代を考える事例として、今回の第45代米国大統領選挙を見てみます。第45代の米国大統領に、ドナルド・トランプ氏が決まりましたが、トランプ氏当...