アイデア発想:入出法(インプット・アウトプット法) の進め方
1.入出法の特徴
入出法(インプットアウトプット法)はGE社がオートマチックシステムの設計アイデアを求めるために考案したやり方です。日本では「入出法(いりでほう)」と名づけられました。
技法としては、入から出へ、発散と収束を繰り返し、強制的に思考を進めていきますから、強制連想法の一種といえます。ゴーストップ法でゴーとは発散思考、ストップとは収束評価思考の意味です。基本的にはアイデア発想はゴー・ストップの繰り返しというわけです。
2.入出法の進め方
この技法の進め方のポイントをあげておきます。
- ① テーマを決める
② 入(インプット)の設定
③ 出(アウトプット)の設定
④ 制限条件を決める
⑤ ゴーストップ法でアイデア発想をする。
第一歩は発散、第二歩は評価、次に発散そして評価、と最後の具体化へ向けて発想を進めます。
3.入出法の例
「暗くなると自動的に点灯する」という自動点灯装置をテーマとした場合、入(インプット)は「暗くなると」、出(アウトプット)は「点灯する」です。入から出へブレインストーミングと評価を続けていきます。このような発散と評価の繰り返しによって、「道路の自動点灯装置」を考えるわけです。この例では、図1のように「光線の現象を感知する硫化カドミウムを利用した」装置が考案されました。
4.入出法適応の分野
この手法はもともと自動装置の開発に用いられたものですから、物理や化学、あるいは技術の知識をもった人が技術の開発のある場面で用いるのに有効な技法です。
しかし、私たちの生活の中でこれに類したものがあります。例えば、ナゾナゾとか三題噺などです。落語で有名な「風が吹けば桶屋がもうかる」話などは、まさしくこのゴーストップの考え方で、奇想天外な落ちを考え出すものといえます。
発散を徹底的にやり、そして評価、また徹底して発散というステップは、アイデア発想の基本です。その意味から、入出法の考え方は私たちも大いに参考にしてよいと思います。

図1 入出法の例(道路の自動点灯装置)
続きを読むには・・・
「アイデア発想法一般」の他のキーワード解説記事
もっと見る強烈な問題意識が創造のスタート、固定観念から抜け出せ!
1.ビジネスマンに必要な感性 ビジネスマンは、すべからく企画マンであるべき時代です。企画マンにとって最も大切なものは鋭敏な感受性であり、別な言葉で言え...
1.ビジネスマンに必要な感性 ビジネスマンは、すべからく企画マンであるべき時代です。企画マンにとって最も大切なものは鋭敏な感受性であり、別な言葉で言え...
集団創造の進め方とチームづくり
1.集団創造に必要な5条件 企業が創造活動をする場合、集団で特に小集団で行うケースは日本では大変多くあります。たとえばQC運動やプロジェクトチームなど...
1.集団創造に必要な5条件 企業が創造活動をする場合、集団で特に小集団で行うケースは日本では大変多くあります。たとえばQC運動やプロジェクトチームなど...
問題解決の基本手順
1.問題解決で個人と集団プロセスの相違 下表1に問題解決の手順を6種類のせました。この順番は、時代順でもありますが、単にステップが複雑になっているだけ...
1.問題解決で個人と集団プロセスの相違 下表1に問題解決の手順を6種類のせました。この順番は、時代順でもありますが、単にステップが複雑になっているだけ...
「アイデア発想法一般」の活用事例
もっと見る必要に迫られればアイデアが出る-紙と缶詰の場合
1.漢王朝の記録を後世に残すために、すき具を使って紙を発明 世界で初めての紙は、古代エジプトのパピルスであることはよく知られています。ナイル河畔に生え...
1.漢王朝の記録を後世に残すために、すき具を使って紙を発明 世界で初めての紙は、古代エジプトのパピルスであることはよく知られています。ナイル河畔に生え...
価値創造の鍵を握るアナログ知
1.アナログ知を高めるとは 最近公文式教室のCMをテレビで見かけます。公文式教室は50年以上の歴史があり、現在は日本にとどまらず48の...
1.アナログ知を高めるとは 最近公文式教室のCMをテレビで見かけます。公文式教室は50年以上の歴史があり、現在は日本にとどまらず48の...
蒸気機関時代のアイデア発想事例
1.恩師から吸収した科学的思考から蒸気機関の熱効率をアップし、蒸気機関を完成させたイギリスの発明家ジェームズ・ワット 人との出会いが人生の転機になる例...
1.恩師から吸収した科学的思考から蒸気機関の熱効率をアップし、蒸気機関を完成させたイギリスの発明家ジェームズ・ワット 人との出会いが人生の転機になる例...




