デザインによる知的資産経営:「知的資産」を活用する経営(その2)
前回のその1に続いて解説します。
3.知的資産
優れた技術(特許)があるからといって、それを起点に商品開発をすればイノベーションができるというほど単純でないことは、技術力で勝負している大企業が軒並み経営不振に陥っていることからも明らかです。4.使う人や場を考えるデザイン
筆者が中央大学で担当する知財ゼミでは商品開発過程をシミュレーションしつつ、法律との関係を学んでいます(17年継続し2016年3月に終了)。テーマとして「小さい子どもが喜んで魚を食べられるように、子どもが自分で魚の骨を外せる道具」という提案がありました。この商品、観察すべき生活者は誰でしょうか?需要者(買う人)は「親」。しかし、その商品を使うのは子ども。使う人や場を考えるのがデザインです。
技術志向で考えると、「“こんなに素晴らしい”骨抜き」ということで母親をターゲットにして、「こんなにきれいに骨が取れる」という機能(技術)をアピールするでしょう。筆者が開発グループに発した言葉は、次の4点でした。
- その開発品があると、どんな食卓(生活、食事風景)になるのか
- どんな魚の骨を取るのか、具体的に考えよう(サンマとサバでは骨が違う)
- どこまで対応するのか(小骨を取るためのややこしい工夫が提案されていた)
- 「子どもが喜んで」がスタート
5.秘密保持
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